武蔵浦和どうぶつ病院ブログ BLOG

猫ちゃんのFIP(猫伝染性腹膜炎)の治療について

当院では猫ちゃんのFIP治療も行っております。

かつては不治の病とされていた猫ちゃんのFIPですが、現在では様々な研究が進んでおり、寛解(再発のない状態)を目指すことができる病気となっております。

過去にはFIPの治療薬は、ブラックマーケットでしか入手できなかったことから、その安全性と治療費が問題視されておりました。

しかし最近になって、
・GS-441524 
・レムデシビル 
・モルヌピラビル 
などの様々な薬を正規ルートで入手することが可能になってきました。

どの薬の治療成績が最も良いか?
最適なプロトコールは?
などに関してはまだ研究段階ではありますが、治療の選択肢が増えたことは、猫ちゃん・飼い主・獣医師にとって非常に嬉しいことだと思います。

当院でのFIP治療においては、GS-441524、レムデシビルを用いた治療は行っておらず、経口薬であるモルヌピラビルによる治療のみを行っております。

その理由としては、
・現時点では、薬剤の違いによる治療成績の差が明らかになっていない
・経口薬のため自宅での投薬が可能(注射薬は毎日猫ちゃんに病院か自宅で注射をしなければならない)
・比較的治療費を抑えることができる
以上のことから、モルヌピラビルのみを使用した治療を行っております。
そのため、他の製剤による治療をご希望の場合は、他院の受診をお願いしております。

また以前は、FIP治療は12週間行うことが一般的とされていましたが、最近ではもっと短期間で良いのではという報告もあります。

全ての猫ちゃんのFIPが治せる日も、それほど遠い未来ではないかもしれません。

FIPと診断されお悩みの方はご相談ください。

さいたま市南区(武蔵浦和、浦和、南浦和、戸田)
武蔵浦和どうぶつ病院

TEL 048-626-6526 ※当院は予約制です
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