犬の慢性心不全の治療について
11月26日の午後は臨時休診とさせていただき、セミナーに参加させていただきました。
セミナーの内容は「慢性心不全の治療薬を見直す」という内容でした。
講師の先生は、僧帽閉鎖不全症の手術を含め、数多くの心臓外科をされている大変著名な先生です。
なんと、1週間に5件以上の心臓外科をされているとのことでした❗️
セミナーの詳細としては、小型犬に多い僧帽弁閉鎖不全症の治療薬に関する使い方でした。
一般的によく使用される、
・強心剤
・血管拡張剤
・利尿剤
について、解説していただきました。
実はわんちゃんの僧帽弁閉鎖不全症の診断と治療には、国際的なガイドラインが存在します。
しかし、そのガイドライン通りに治療を進めれば良いというわけではなく、上手くいかないことも多々あります。
やはり個々のわんちゃんの今の症状、生活環境、エコー検査や血液検査などの総合的な状況を踏まえて、治療方針を決めていく必要があります❗️
講師の先生には、教科書には載っていない、治療薬の選択や薬用量の調節に関してもご教示していただきました。
特に、利尿剤については今までは動物用のものが存在せず、替わりに人体薬がどの動物病院でも使われていました。
今年になって、国内初のわんちゃん用の利尿剤の販売が始まり、個人的にも使用する機会が増えてきました。
その利尿剤の使用方法に関しても、色々とお話しを聞くことができました。
今回のセミナーが、心臓病で抱えているわんちゃんに少しでも還元できたらと思います。