早めの受診が大切 EARLY CONSULTATION
肝臓・胆のう・膵臓も消化器の一部ですが、特に肝臓に関しては「沈黙の臓器」と言われているように、病気の初期には無症状なことも多いのが特徴です。自覚症状のないまま病気が進行し、ある日突然に重篤な症状が現れることで、ようやく発覚するケースもあります。主な肝・胆・膵臓疾患は、下記のものが挙げられます。
胆泥症
肝炎、胆のう炎
肝臓腫瘍
膵炎
膵臓癌
三臓器炎
門脈体循環シャント、
門脈低形成胆のう粘液嚢腫
(ねんえきのうしゅ) など
これらの病気は食欲不振や嘔吐・下痢などの他の病気でも認められるような症状が多いことから、見落とされてしまいがちです。そのため、病気の早期発見のためにも、何らかの症状があれば早めに動物病院までご相談ください。一般的には、血液検査やエコー検査、内分泌検査などを行い診断します。
TREATMENT 治療法
最適な治療法をご提案
肝・胆・膵臓疾患は、適切な治療とケアにより改善や管理が可能なこともあります。当院では、動物たちの個性や病状、環境、飼い主さまのお考えやご事情を考慮して治療計画を立てます。
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薬物療法
内服薬やサプリメント、消化酵素の補充などを行います。
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食事療法
特定の疾患には対応した食事療法を行うことがあります。例えば低脂肪で良質なタンパク質を含むペットフードを選ぶことで、改善が見込めることがあります。市販されたペットフードもありますが、特別な療法食のご提案も可能です。
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外科手術
肝臓の腫瘍や胆のう粘液嚢腫などの場合、外科手術が選択されることがあります。
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支持療法
点滴や栄養補給を行うことがあります。
定期的な健康診断が大切です
肝・胆・膵臓の疾患は、自覚症状がなく、気が付いたら重症化してしまうケースもあります。
体調の変化を訴えることができない動物たちのためにも、定期的な健康診断を受けていただくことをおすすめしています。大切な家族である動物たちが健康な生活を送れるよう、当院がサポートさせていただきます。